皆さんこんにちは、ビッグボスに催促されつつ本業である仕事と趣味と体調と気分と相談しながら、なんとか這いつくばって生きているガスブロおじさんです。
さてこのシリーズも3回目に突入してしまいました。
ホントにこんな記事が需要あるのかと自分で記事書いてて物凄く不安になりつつあるんですが、ただ単に分解して組み立てる以外に何かしらの知識として受け入れてくれたらなぁと思います。
というわけでキング・クリムゾンッ!!
さて、前回はインナーバレルを分解し調整して頂きました。
これで少しでもカスタムや理想の射撃に近付けたのかなぁと思いますが、さぁ困った、、、。
バッテリー繋いでも動かねぇ、、、
動くけど、モーターがなんか引っかかってるような気がする、、、
ギアは回転してるけどなんか切削機みたいな音がする、、、
BB弾がちゃんと給弾されてない、、、
という電動ガンを使っていく上での故障云々が発生すると思います。
問題は電動ガンの心臓部分であるメカボックスの中にあるというのは理解できるのですが、どういった構造になっているのか、分解するのが怖いなぁとか、どこのパーツを交換したり調整したりするのか分からない、、、という僕のために、今回はメカボックスを取り出して、じっくりと観察していきましょう。
ということで早速破壊していくぜッ!!
1.メカボックスの取り外し
この記事の前前前世、、、ではなく、前々回の外装分解編にて、メカボックスを格納しているフレーム部分のパーツを全て取り外していると思いますので、ここからはメカボックスを引っこ抜くだけです。
コツとしては、フレーム左側のセレクターを「SAFE」と「SEMI」の間を指す箇所まで回し、力技で引き抜きます。
ただ引っかかる部分が多い上にフレームがプラスチックのため、割らないように慎重にグリグリと抉りながら抜きましょう。
2.配線カバーの取り外し
今回分解している「CAR-15」は、ハンドガード内にバッテリーを格納している「前部配線方式」ですので、メカボックスの前側から電線が飛び出ています。
電線はチャンバーやマガジンなどの稼働パーツとの接触を避けるためにカバーが取り付けられているので、ネジを緩めてカバーを取り外します。
3.逆転防止ラッチの開放
逆転防止ラッチとは、メカボックス内でモーターが逆転しないようにするためのストッパーです。
メカボックスを分解する直前では、基本的にピストンが微妙に後退した状態で止まっているため、この逆転防止ラッチを開放し、ピストンを完全に前進させておきます。
慣れた人だとラッチの開放なしで分解できますが、今後の分解作業をやりやすくする為にも、開放しておくことをオススメします。
開放方法ですが、L型の金具やラジオペンチなどで引っ掛けるだけです。
4.メカボックスの固定ネジを外す
メカボックスの右側の周囲に、左右のプレートを固定しているネジがありますので、見えるネジを全て外します。
東京マルイのメカボックスの場合、プラスネジと特殊ネジ(トルクスネジ、アスタリスク型、星型など)が併用されているため、分解する場合は工具ショップなどで専用のドライバーまたは東京マルイが監修している分解ツールセットにて外しましょう。
オススメはしませんが、六角レンチやマイナスドライバーなどでも特殊ネジを外すことができます。
【ゴッドハンド】エアソフトガンメンテツールセット
5.スプリングガイドを抑える
さぁここまで来たらメカボックスの開封までもう少しです。
見えるネジを全て外したら、メカボックスの後ろ側の穴に、ドライバーやピンポンチといった細い工具を差し込んでメカボックスを手でしっかりと抑えましょう。
この穴はスプリングガイド(後述)に直結していて、常にスプリングのテンションがかかっているパーツであり、ただ単にメカボックスを開封すると中身が一気に弾け飛んでしまいます。
6.メカボックス開☆封
そうだメカボックス、開けよう。
スプリングガイドに差し込んだ工具をしっかりと抑えながら、ゆっくりとメカボックスを開けていきます。
ちょっと引っ掛かってるかなとか、固いなと思った方は、差し込んだ工具を抑えつつテコの原理を使って少しだけメカボックスの後ろ側を持ち上げてあげると簡単に開くことができます。
メカボックスを開けた直後は、スプリングのテンションで他のパーツが爆発四散しないように、慎重にスプリングガイドを外し、ゆっくりとスプリングのテンションを開放してあげましょう。
7.メカボックス内のパーツの取外し
ここまでくれば、あとは見えているパーツを全部取り外すだけです。
手順については見えるパーツを1つ1つ外していくだけなのですが、この時に下記のポイントだけは気を付けましょう。
- 取り外す前に、元々どのように組み込まれていたかを覚えておく、または写真を撮る
- スプリング・バネのパーツは優先的に外す
- パーツを取り付けているネジは似たような形のものがあるので、混ぜないように分ける
さぁ、ここまで分解できたそこの優秀なあなたなら大丈夫、頑張ってバラバラにしちゃいましょう。
[パーツ解説]
無事にメカボックスの分解ができたかと思いますので、ここでちょっと一息。
僕が電動ガンの分解と組み立てを始めた当初、どのパーツがどういう名前でどういう役割を担い、どう動くのかという疑問がありました。
役割とか動きとかはまだしも、パーツの名前を知らなければいざガンショップに行ってもどのパーツを求めているのかを伝えるのが困難にもなります。
ということで、完全分解したメカボックスとパーツについて、ざっくりですが説明させていただきます。
(1) | メカボックスフレーム | メカボ内パーツを格納している |
(2) | ピストン | セクターギアを噛み合うことで後退、後退しきったらスプリングの力で勢い良く前進し空気を圧縮して押し出す |
(3) | ピストンヘッド | シリンダーの中で空気を圧縮させる |
(4) | スプリング | 交代したピストンを前に押し出す |
(5) | スプリングガイド | ピストン後退時に圧縮されるスプリングがブレないように、真っ直ぐにスプリングを圧縮させる |
(6) | シリンダー | 空気を溜め込む |
(7) | シリンダーヘッド | 押し出される空気を中心のノズル部分から排出する |
(8) | シーリングノズル | チャンバーの中でBB弾を支え、空気を真っ直ぐに送る |
(9) | タペットプレート | セクターギアと噛み合って、シーリングノズルを前後に動かしてBB弾を給弾させる |
(10) | ベベルギア | モーターの回転をスパーギアに伝える |
(11) | スパーギア | ベベルギアの回転をセクターギアに伝える |
(12) | セクターギア | タペットプレートの三角の部分を引き、ピストンを後退させる |
(13) | 逆転防止ラッチ | ベベルギアと噛み合い、中途半端な位置で止まるピストンによる逆転を防ぐ |
(14) | カットオフレバー | セレクタープレートの位置と連動し、セクターギアと噛み合って、セミオート(単発)とフルオート(連射)を制御する |
(15) | セレクタープレート | フレーム側のセレクターと連動して、前後に動いてセーフティ(安全)、ファイヤー(射撃)を制御する |
(16) | トリガー | スイッチユニットの稼働接点を押す |
(17) | スイッチユニット | 稼働接点が押されると、固定接点と繋がって電気が流れる |
(18) | トリガーストッパー | セレクタープレートと連動し、トリガーの停止・稼働を制御する |
ざっくり説明するとこのような感じになりますが、言葉で表すと半端なくメンドクセェッ!!
また言葉では分かってても、実際にどう動いてるのかと疑問に思う方は、パーツを1つ1つはめ込んで動かしてみましょう。
記事を書いて説明してる身からしたらトンデモ発言ですけど、実際に見て触って動かしてみると、割と単純な構造になってるんだなぁと分かってくるはずです。
さて、メカボックスの完全分解お疲れさまでした。
次回からいよいよ、各部の調整や組込みを行っていきます。
まだまだ記事としても続いてしまいますが、どうか最後までお付き合い頂きますようお願いします!!
writer:クルツ
古い電動ガンを直してみよう! その1 外装分解編
皆さんこんにちは。初めましての方は初めまして、お久ぶりの方はお久しぶりでございます、おじさんのクルツです。
遅れてしまいましたがあけましておめでとうございます。本年も変態っぷり全開でお届けしていきます。
古い電動ガンを直してみよう! その2 インナーバレル編
皆さんこんにちは、ビッグボスに日程調整をして頂きながら連続投稿の真っ最中の電動ガン弄りおじさんこと、クルツです。
なんかもうこの辺の挨拶とか変な前置きとかを考えるのが正直面倒というかネタ切れを起こしそうなので、前置きはキング・クリムゾンッ!!