お久しぶり。アッキーです。
今回レビューするのは KSC より発売されている「イングラム M11A1 system7 ガスブローバック」。
前オーナーがあまり使ってなく、もし良ければと安値で譲り受けたもので、室内やCQBエリアなど狭い所でのアタッカー時に良く使用している。
コンパクトさや銃の重さ、取り回しに関しては流石サブマシンガンという所だ。
この「M11A1」は「M10」の小型発展版として製造され、「Mac11」や「M11」とも呼ばれている。
「Mac10」は東京マルイより電動ガンで発売されていて、見た目は変わらないものの サイズは「M11」のほうが「M10」よりも2周り位小さい感じだ。
M11(左)、M10(右)の大きさ比較 ※イメージです
実銃も機構的に簡易で、サブマシンガンの需要である短時間で弾を撃ち込む、取り回しが良いという利点を満たしているが、そのコンパクトさと連射性能の高さゆえに命中率という点で同型サブマシンガンのMP5にお株を取られることになるのは納得してしまう。
まずは梱包から
一色刷りの箱に、本体のほか、BB弾、HOP調整用の工具が同梱されている。
時代を感じる説明書もgood!
説明書も古い感じだが、とても気に入っている。
( 分解方法で「強引に引き抜けば、」とかも好き)
M11の外観
見た目もシンプルで無骨。
拡張性もサプレッサーとフォアグリップの替わりにストラップを付けるくらいにシンプルだが、上部にサイトを乗せるレールキットも発売されていて、拡張性を一気に上げることもできる。
蛇の刻印もお洒落。
蛇の刻印は右側手前とストックの付け根左側に
M11の気になるストック長
ストックを伸ばしてホールドしようとすると、人によってはストックが短過ぎてホールドし難い。
アイアンサイトも有るが、距離が近いのとサイト自体が覗きにくい為、狙って撃つ!って事が極端に難しい。
ストックを伸ばして軽く構えているが、狙うと言うより、感覚で撃つ・撃った弾道から補正をかける感じで撃っている。
ストックを伸ばしたところ
アイアンサイトは除きにくい(汗)
グリップの握り具合
グリップは細身なので、手が小さめでも握りやすくホールドしやすい。
セーフティ操作と注意
セーフティはトリガー付近に取り付けられている。
セーフティのままチャージングハンドルを引くと故障の原因になるため、必ずセーフティを解除した上で操作する必要がある。
セーフティが本体右側に
フル・セミのセレクター
セミとフルを変えるセレクターが銃の左側にある。SがセミでFがフル。
セレクター自体は軽いが、180°切り替えて行うので、不意に変わる事は無さそうだ。
本体左側にセレクター
ガスブローバックのボルト周り
機構もリアルで、撃ち切るとちゃんとホールドオープン状態で空確認が出来るようになる。
M4などと違い弾の打ち切りでクローズにならない為、初弾装填時に上部のチャージングハンドルを引くが、その他はマガジンを差したら即撃てる状態となる。
ホールドオープン状態
HOP調整のアクセス
HOP調整は専用の工具を使用して調整を行う。
機構はマルイ等のパッキン上部から抑え込んでHOPを掛けるシステムだが、マルイ等に比べて調整がピーキーで、数ミリ動かしただけでかかり具合が変わるが、調整が上手くいくと綺麗に弾が飛ぶいい機体である。
工具はここからアクセスして調整を行う。
HOP調整専用工具
ホールドオープンしてここから調整
実射レビュー
KSC 全般に言えるが、ガスブローバックにおいてトリガーを引いてからのレスポンスが本当良い。
私自身、電動ガンをメインで使う事が多い為、これを使うとレスポンスの良さが凄く実感できる。
又、寒さにも強め。
ハンドガンが生ガスを吹き始めるシーズンでも、とりあえず撃てるのは強味である。
リコイルはそれ程強くは無いが、撃った瞬間のスパッと言う心地良さのあるリコイルは癖になる。
セミなら20m位までなら問題なく弾が飛んでいき、弾道も大変素直。
フルオートはサイクルがめちゃくちゃ速いが、弾はかなり散る。
(感覚的には20~25mで対人の胴体に散らばるくらい散乱する。)
サイクルの感覚で言うと、ロングマガジン50発を2~3秒で撃ち切るので、フルオート時のトリガーコントロールは気をつけなければいけない。
マガジン下部にkscの機構として空撃ちモードの引っ掛かりがある為、
弾をMAXより1~2発抜いていた方が、引っかかって弾上がりしないトラブルが起きにくい。
サイクルは24.97、約25発前後でサイクルの速さも折り紙つき。
初速は気温27度位の室内で73前後。
まとめ
サブマシンガンとしての小回り、ガスブローバックのレスポンス、リアルさは◎。
弾数が多いのもとても心強く、接近戦において無類の強さを発揮するだろう。
外で中・長距離を撃ち合うなら別の製品をオススメするが、室内でガスブローバック、アタッカーで軽くて弾数が多い、サブウエポンとしての一丁が欲しい方にはオススメの一丁だ。
writer:アッキー
p.s.中古等でsystem7じゃないのを見かける事があるので注意してもらいたい。
マガジン自体が出回って居らず、1マガジン運用が強いられる事になる。