こんにちは、まえやんです。
今回はロシアで永らく使用されたリボルバー、「ナガンM1895」HWS社製モデルガンの写真をアップしていきながら、お話していきたいと思います。
正面から
来歴:ベルギーの実業家、エミル・ナガンにより開発・完成されたリボルバーは、1878年にベルギー軍部に評価されることとなりました。
病により視力を失ったエミルに変わり、弟レオンは幾年もの時を重ねて改良を続け、兄弟のリボルバーはついに1985年にロシア帝国に採用され、採用年から「ナガンM1895」と名付けられることとなります。
正面から(2)
それ以来、日露戦争、ロシア革命、第一次、第二次世界大戦、、、ソヴィエトになってからも使用され続け、トカレフに続きに1951年マカロフが制式採用されるまで長年にわたり役目を果たしてきました。
まさにロシアを代表するリボルバーと言えます。
正面から(3)
銃について:全長234mm、銃身長114.5mm、重量780g。
7.62mmナガン弾を使用。装弾数は7発、ダブルアクションですが初期にシングルアクションも製造されていたそうです。
シリンダーはスイングアウトせず、右後方のローディングゲートから装填、排莢を行います。
ローディングゲート
ローディングゲート解放時
リボルバーの欠点は、シリンダーとバレルの間に隙間があることにより発射時の燃焼ガス効率が悪くなること。
ナガンM1895はトリガーを引く際にシリンダーが前進しバレルに密着、さらに特殊なカートリッジの形状により燃焼ガス効率が飛躍的に向上させることに成功しています。
そのため、リボルバーでは珍しくサプレッサーの使用が可能となり、軍将校や特殊部隊に用いられていました。
右面から(1)
モデルガンについて:HWS(ハートフォード)製モデルガンでは安全性の観点からほんの少し隙間が残されていますが この機構は再現されており、私も初めてその動きを見たときは感動してしまいました。
右面から(2)
大き目のフィンガーホールと細目のグリップは、極寒の中のぶ厚い手袋でも扱いやすくするためでしょうか?
モデルガンのグリップはプラスチック感があります。気になる方は別売りの木製グリップを。
グリップ
グリップ(2)
モデルガンのパッケージにはロシア語が各所に表記、情感を引き立てますね。
HWSモデルガンパッケージ
マニュアルは8ページにわたり、来歴や組み立て方、使用法がみっちり書き込まれていて、メーカーさんの愛情深さがうかがえます。
HWSモデルガンマニュアル
ナガンM1895、いかがでしたでしょうか?
ラストの写真はテキーラが映り込んでいますね、フロリダあたりのコレクターがパトロンを一杯やりながら、歴史ある銃を眺めているのでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
writer:まえやん