こんにちは、まえやんです。
今回は坂本龍馬も愛用した「スミス&ウェッソン Model 2 Army」マルシン工業社製モデルガンの写真をアップしていきながら、お話していきたいと思います。
正面から
来歴:「Model 2 Army」はアメリカのスミス&ウェッソン社により1861年から生産されたリボルバーです。
幕末の終盤、版籍奉還の8年前のことです。
正面から(2)
それまでのリボルバーはシリンダーに火薬と弾丸を詰め込むタイプでしたが、1857年に金属薬莢(いわゆるカートリッジ)を使用する22口径5発装填の「Model 1」が完成しました。
正面から(3)
「Model 1」のカートリッジ採用により弾丸の扱いやすさは飛躍的にアップし評判になりましたが、口径が小さいため軍の採用とはなりませんでした。
正面から(4)
そこで1861年、32口径で6発装填の「Model 2 Army」が発表されました。
フレームの強度も増し、より強力になりましたが、軍の制式銃はCOLT社のパーカッション銃のものとなりました。
正面から(5)
しかしながら、その扱いのしやすさから兵士たちに人気があり、南北戦争では数多くの、特に北軍兵士が護身用として所持していたそうです。
発表翌年の1862年には予約3年待ちだったとのこと。
右面から
坂本龍馬の愛銃:マルシンより「坂本龍馬の銃」と銘打たれて発売されているだけあって、日本においてこの時期のハンドガンとしてはとても有名です。
右後方から
入手の経緯は諸説ありますが、長州藩の高杉晋作より譲り受けたというのが一番ロマンがありますよね。
左後方から
坂本龍馬と三吉慎蔵が京都伏見の寺田屋に滞在中、幕府伏見奉行に取り囲まれた際、この銃を使用し、重症を負いながらも脱出できたといいます。(寺田屋遭難事件)
ハンマーとリアサイト
「Model 2」はその事件の最中に無くしてしまいましたが、気に入っていたのでしょうか?
その後、坂本龍馬は「Model 1」を2丁入手し、1丁を妻のお龍に与えていたそうです。
ペア・リボルバー、素敵ですね♪
フロントサイト
モデルガンについて:全長約245mm、銃身長約110mm、重量436g(カート含む)。
思ったより小ぶりな印象ですが、重量感があってイイ感じ。
写真の本体はヘビーウエイト樹脂製、現在2素材計5色展開されています。
刻印
写真はオクタゴナル・バレル上部の刻印。
バレル先端
バレル先端。エッジはシャープではありませんが、この時期の銃の味わいが出ているのではないでしょうか。
トリガー、シリンダーまわり
フィンガーガードはありません。トリガーの形はデリンジャーを思い出しました。
グリップ
木製のスムースグリップ。きめ細やかで滑らか。
上質さを感じさせます。
バレルオープン
フレーム下部のラッチを引き、バレルをオープンしたところ。
バレルが上側に折り曲がる構造をチップ・アップといいます。
シリンダーとカート
この状態で簡単にシリンダーを取り外せます。
カートを6発まで装填。発火式ではありません。
「坂本龍馬の銃」モデルガン パッケージ
桐箱
パッケージは桐箱、美術品のような高級感ですね!
坂本龍馬の銃 S&W Model 2 Army 、いかがでしたでしょうか?
この銃を片手に、幕末や南北戦争を思い描く、、、いや~ロマンですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
writer:まえやん