こんにちは、まえやんです。
今回は、タナカワークスのガスブローバックハンドガン、「ルガー P08 R-Type」の4インチモデルと6インチモデルをレビューしていきたいと思います。
6インチ・右面から
来歴
明治31年にあたる、西暦1898年、欧米を中心とした帝国主義が広がりを見せていたさなか、「ルガーP08」はドイツの武器設計者であるゲオルグ・ルガーによって開発されました。
当初各国の軍の採用テストを受ける中で、7.62mm弾を使用していたP08は威力不足として採用されなかったため、ルガーは新たな弾丸9mmパラベラム弾を開発、P08の威力をアップさせることに成功しました。
かくしてルガーP08の6インチモデルがドイツ海軍で採用、その後陸軍向けに4インチモデルが、砲兵向けに8インチモデルが採用されました。
8インチには専用のストックとスネイルマガジンと呼ばれるドラムマガジンを装着することでサブマシンガン的に使用することもできるなど、かなり先進的な設計だったようです。
ちなみに9mmパラベラム弾は開発者の名にちなんで、ルガー弾とも呼ばれます。
現在でもハンドガンやサブマシンガンの主流弾丸として活躍していますよね。
ルガーP08は第一次世界大戦後にはワルサー社のP38に置き換えられていきますが、第二次世界大戦以後2000年頃までP39とともに制式拳銃として扱われ続けました。
正面から
正面から(2)
画像上が6インチ、下が4インチ。
小さいフィンガーホールが古さを感じさせますが、オールブラックの仕上げがイイ感じで今っぽい。
トグルの動き
ルガーP08は、「トグルアクション」という独特な機構を持っていて、この動きが由縁で「尺取虫」とあだ名されることもあります。
現代のオートマハンドガンだと、スライドがブローバックするのに合わせてバレルがショートリコイルするのですが、P08ではトグルが上方に折りたたまれるのに合わせてチャンバーが開くと同時にバレルがショートリコイルします。
各所の刻印はモデルの違いで若干の違いがあります。
6インチフレームの刻印
4インチフレームの刻印はこちら
各所に小さく[15]と刻まれているのには訳があります。
実銃では職人が手作りしているため、同じ銃でもパーツごとに若干サイズ違いがあるらしく、別の銃のパーツの流用がしにくかったとのこと。
そのためパーツが混ざっても分かるように銃ごとの番号を振っていて、それを再現したということですね。
右側から
右側から
4インチにはフレーム右側に刻印が入っています。
上面から
上面から(左4インチ:右6インチ)
上面の刻印の違いは好みが分かれそうですね。どちらも味があります。
排莢口がこの位置なので、実銃やモデルガンだと真上に薬莢が排出されます。
サイト
背面(左6インチ:右4インチ)
お気づきでしょうか?
6インチのほうが、リアサイトの位置が少し高くなっています。
フロントサイト(左4インチ:右6インチ)
フロントサイトもこのとおり。
全体を見直してみるとこのとおり。サイトのつくりを理解するとその印象も大きく違って見えてきます。
トリガー
トリガー
幅広の三日月型トリガー。
厚手の手袋だとトリガーホールが少し小さいかもしれません。
グリップ
きめの細かいチェッカリングの入ったグリップ。
美しいですが、ここはやはり木製グリップに換装したいところ。
グリップの後ろ側下部にはスリットが入っており、専用のストックを装着することができます。
マガジン
マガジン(左4インチ:右6インチ)
マガジンも4インチと6インチは少し違います。
造形もそうですが、4インチ&8インチと6インチのマガジンは互換性がありませんので気をつけましょう!
まとめ
ヘビーウエイトで心地よい重み。
重心が後ろ目なので取り回しもしやすい印象。
初速は61~3ぐらいでした。
トグルアクションが楽しいですね!
タナカワークスのガスブローバック、「Luger P08 R-Type」はいかがでしたでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
writer:まえやん