ガンショップHBLTのブログ

古い電動ガンを直してみよう! その5 グリスアップ編

皆さんお久しぶりです、クルツです。
皆さんは2019年のゴールデンウィークは如何お過ごしになられましたでしょうか?
僕は4月丸ごと仕事で海外出張に缶詰にされて思いっきり死にかけてます(笑)

さて永らく更新できていませんでした古い電動ガン再生計画ですが、前回はシム調整まで無事に終わりました。
今回はいよいよ組み立て前最後の調整でもあるグリスアップを行っていきたいと思います。
それでは早速いってみましょう!


さて、今回のグリスアップですが、そもそも「グリスアップって何やねん」って方も居るかと思います。

別の話にはなりますが、僕も年少期にミニ四駆やクラッシュギア、ベイブレードなどを組み上げて遊んでいたこともあって、よく付属されているグリスを訳も分からず塗りたくって遊んでいた時期がありましたが、「グリスってなんで塗りたくらないとダメなん?」って思っていた時期がありました。

工業系に精通されている方達には割と常識みたいな形になってしまいますが、ここでグリスについて少しだけ解説しておきます。

グリスとは言ってしまえば「潤滑油」で、その名の通り、物を潤滑させる効果がある工業系の油ですね。
潤滑油と言っても、ただ単に潤滑させて効率よく物を動かすだけの役割の他、多くの役割があります。

潤滑油の役割:

  • 潤滑性の確保…前途の通り、物体同士の擦れる箇所を潤滑させて効率を上げる
  • 防腐性の確保…主に金属が酸化(酸素と結合すること、一般的に言うサビ)しないようにする
  • 冷却効果…擦れあう物体同士の摩擦熱を吸収し、熱による劣化を遅らせる
  • 気密の確保…擦れあう物体同士隙間を埋める

などの多くの役割を持っています。

これらは工業現場や重機に限った話ではなく、電動ガンやミニ四駆といった小さな機械、またはパソコンなどの精密機械にも一部使われているみたいですよ奥さん。

全ての機械に対して永く使用していくにはメンテナンスが必要ですが、グリスアップはその中でも常に激しく動くものを永く使っていくために必要不可欠な内容であり、これは重機にしても銃器(エアーソフトガン)にしても同じことが言えますね。

人間の体で例えたら、バキバキに凝り固まった全身にオイルマッサージをするような感じでしょうか。

さて長くなってしまいましたが、そろそろ本題に移ります。

グリスアップに必要なもの:

  • 東京マルイ製 シリコングリス(青ラベル)
  • 東京マルイ製 高粘度グリス(赤ラベル)
  • 細い筆(何でもOK)

シリコングリスや高粘度グリスは各メーカーや市販のものが多く存在していますが、今回は電動ガン向けであり、ガンショップに行けば大体置いてある東京マルイ製のグリスを使います。

【東京マルイ】メンテナンス グリス セット

筆についてはグリスを塗りやすくするために使います。
100均などでも売っている絵筆、プラモデル塗装用の細い筆、眉毛用の化粧筆でもなんでもOKです。

さぁ、塗っていこう。

1.メカボックスには両方のグリス

メカボックスには大きく、金属パーツが組み込まれる「ギア部分」と、プラスチックパーツが組み込まれる「ピストン・シリンダー部分」の2つに分かれます。

ギア部分には高粘度グリスを、ピストン・シリンダー部分にはシリコングリスをそれぞれ筆で塗り込んでいきます。

実際どれくらい塗ったら良いの?って疑問を持たれる方が多いかと思いますが、下の写真を参考に、「全体に満遍なく広がり、(塊ダマ)になっている箇所がない」具合であればOKです。

2.3種のギア、逆転防止ラッチ、カットオフレバーには高粘度グリス

各ギアと逆転防止ラッチ、カットオフレバーに高粘度グリスを塗ります。
塗り具合については、メカボックスと同様に、薄く塗り広げ、ダマにならないようにしましょう。
またギアについては、歯と歯の間にも塗り込みます。

写真ではシムを差したまま塗ってしまってますが、無くしそうな場合は一度シムを取り外してグリスを塗るようにしましょう。(一緒にグリスアップをすることで、ギアの軸から脱落するのを防止しています)

3.ピストン・シリンダー部分のパーツは全てシリコングリス

タペットプレートは全体にシリコングリスを塗りましょう。塗り具合は上記と同じです。

スプリングガイドはピストンスプリングに差し込む軸部分に塗ります。

ピストンはセクターギアと噛み合わされる歯の部分や、メカボックス側のガイドの溝と噛み合わされる横長の溝を中心に全体に塗ります。

ピストンヘッドは頭の部分に薄く塗り、Oリング(ゴムのリング)部分に漏れの無いように塗ります。

シリンダーは筆でやり辛い場合は、指で直接内側に塗りたくります。

シリンダーヘッドはOリング(ゴムのリング)部分に薄く塗り込みます。
写真ではシリンダーとの気密をしっかりと確保させるため、水道管用のシールテープを巻いています。
またシーリングノズルが差し込まれる金属部分にも、薄くシリコングリスを塗っておきます。

さて、以上でグリスアップが終了しました。

次回はいよいよ最後の仕上げ、メカボックスの組み上げになります。

もう少し続きますが、お付き合いの程、宜しくお願いします!

writer:クルツ

 


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