ガンショップHBLTのブログ

古い電動ガンを直してみよう! その6 組上げ編(完結)

皆さんお久しぶりです、クルツです。
毎度のように長らくお休みしていた電動ガン CAR-15 再生計画もいよいよ残すところあとひと作業となって参りました。
前回までで外装分解、インナーバレル調整、メカボックス分解、シム調整、グリスアップまで行いました、残るは今の今までにバラバラにしてきたパーツたちを組上げるだけですね。

それではサクッと行ってみよう!!

1.メカボックスに必要なパーツを組み付ける

分解時に取り外した逆の手順で、外したパーツを組み込んでいきます。

小さなネジやバネ等もあり、飛ばしてしまうと見つけるのに数時間は苦労すると思いますので、工具や指で押さえながら慎重に組み込んでいきます。

またセレクタープレートとトリガーとで連動しているアーム状のプラスチックパーツや、逆転防止ラッチ等の「く」の字に曲がったバネについては、引掛ける方向も間違えないように組んでいきます。
3種のギアにグリスを塗った後に軸にシムを入れると、グリスの粘着で脱落防止にもなりますよ。

5枚目の写真のような状態まで組み込めたら、ここで一息。

2.メカボックスを閉じる

恐らく電動ガンをメンテナンスする上で最も面倒かつ最高難易度の作業だと思ってます。

スプリングガイドの後ろ側にドライバー等の工具を挿し、スプリングを圧縮して手で仮固定します。
この時にシリンダー部分がスプリングのテンションで浮き上がったり、トリガーや逆転防止ラッチが浮き上がったり、ギアが転がったり、メカボックスごと吹っ飛んで行ったりと、もう心がポッキリ折れてしまいそうな事案が頻繁に発生しますので、挫けずに組上げましょう。

イライラしてきたら一度手を離して、牛乳を飲んで再度組み込みましょう。

ちなみにこの作業、東京マルイのメカボックスの場合はそんなに難易度が高い訳では無いですが、海外製等の出来の宜しくないメカボックスや、強力なスプリングを組み込んだ機種だと難易度が一気に跳ね上がりますので、もし練習をする場合は東京マルイ製のスタンダード電動ガンやハイサイクル電動ガンのメカボックスがオススメです。

蓋を閉じたら、3種のギアや逆転防止ラッチ、スプリングガイド、タペットプレート等のメカボックス内側の溝や穴にしっかりと嵌っていることを確認。
閉じている際にギアの軸などが引っかかっている場合は、軸受けの穴にドライバー等を挿し込んで、穴の位置を調整してあげましょう。

完全に閉じれたら、どこでもいいので1つネジを締めておくこと。

3.メカボックスをロアーレシーバーに組み付ける。

メカボックスとロアーレシーバーに挿し込みます。

電線やトリガーが出る穴を確認し。セレクタープレートとセレクターレバーがしっかりと連動して動くことを確認してから、トリガーロックピン(中央の細いピン) → フレームロックピン(後ろの太いピン)の順番で挿し込んで固定します。

4.グリップの組み込み

メカボックスの下側から出ている電線に気を付けながら、グリップを挿し込むようにして組み付け、ネジで固定します。
この時に、電線を噛みこまないように気を付けましょう。

グリップを組み付けたら、中にモーターを挿し込み、モーターのお尻に飛び出ているピン端子に、電線のプラス(赤)とマイナス(黒)を間違えないように挿し込みます。

電線の挿し込みまで終わったら、モーターのお尻の軸部分に、円形の金属板を載せ、落とさないようにその上からグリップカバーを被せ、ネジで固定しましょう。

5.分解の逆の手順で全てのパーツを組み上げる。

さぁ、ここまで来てしまえばあとは分解の逆の手順で組上げるだけです。

後のパーツは特に注意すべき点も少ないですし、ここまでご自身で分解・調整ができたのなら組上げも余裕かなと思います。
存分に組み上げちゃいましょう。

6.動作および初速確認

全部組み上がりました。
さぁここで実際にバッテリーを繋いでトリガーを引いてしましょう。

…シュタン…シュタン…シュタン…
…シュタタタタタタタタタ…

ん~、Marvelous !!! 実にMarvelous !!!

分解前では考えられないような動作音がしました。

一回の調整だけでは、ギアノイズが残ってたり、思うような快調動作が得られなかったりが多いのですが、今回は一発で綺麗な動作が得られました。

さて次は初速確認です。
エアーソフトガンをメンテナンス、カスタムをした場合、必ず出力に差異が出ますので、「触ったら必ず初速チェック」を、そして「一家に1個、弾速計を常備」すること。

おじちゃんとの、約束だぞ?!

東京マルイ製 0.2g バイオBB弾使用   ホップアップ:ノンホップ

1発目:78.6 m/s
2発目:78.4 m/s
3発目:78.6 m/s
4発目:78.8 m/s
5発目:78.7 m/s

ちょっと低いかな?とも思いましたが、なにぶん年代物、初速も安定しているのでいいんじゃないでしょうか?
これにて完成です!

さて、今回で電動ガンの再生計画は終了です。
このシリーズを読みながら実際に分解・調整をされたそこのあなたは、もう立派なエアガンカスタマイザーと言えるでしょう。
むしろ名乗ってください!

長らくのご愛読、ありがとうございました!

writer:クルツ

 


古い電動ガンを直してみよう! その1 外装分解編

皆さんこんにちは。初めましての方は初めまして、お久ぶりの方はお久しぶりでございます、おじさんのクルツです。
遅れてしまいましたがあけましておめでとうございます。本年も変態っぷり全開でお届けしていきます。

(さらに…)


古い電動ガンを直してみよう! その2 インナーバレル編

皆さんこんにちは、ビッグボスに日程調整をして頂きながら連続投稿の真っ最中の電動ガン弄りおじさんこと、クルツです。
なんかもうこの辺の挨拶とか変な前置きとかを考えるのが正直面倒というかネタ切れを起こしそうなので、前置きはキング・クリムゾンッ!!

(さらに…)


古い電動ガンを直してみよう! その3 メカボックス分解編

皆さんこんにちは、ビッグボスに催促されつつ本業である仕事と趣味と体調と気分と相談しながら、なんとか這いつくばって生きているガスブロおじさんです。
さてこのシリーズも3回目に突入してしまいました。

(さらに…)


古い電動ガンを直してみよう! その4 メカボックス・シム調整編

皆さんこんにちは、今回もやって参りました古い電動ガン「東京マルイ CAR-15」再生計画。
実況は私、エアガンの外装カスタムをしようと足りないパーツを買いに奔走しているクルツがお届けします。
解説も私、買い足した外装パーツが何故か買った後に部屋の倉庫から転がり出てくるクルツがお届けします。

(さらに…)


古い電動ガンを直してみよう! その5 グリスアップ編

皆さんお久しぶりです、クルツです。
皆さんは2019年のゴールデンウィークは如何お過ごしになられましたでしょうか?
僕は4月丸ごと仕事で海外出張に缶詰にされて思いっきり死にかけてます(笑)

さて永らく更新できていませんでした古い電動ガン再生計画ですが、前回はシム調整まで無事に終わりました。
今回はいよいよ組み立て前最後の調整でもあるグリスアップを行っていきたいと思います。
それでは早速いってみましょう!

(さらに…)


SNSでもご購読できます。