こんにちは、まえやんです。
今回は「M93R 1st HW」KSC社製モデルガンについて見ていきたいと思います♪
まずは「M93R」について。
1970年代のイタリアは、政治的テロ活動が激化した時期でした。
サブマシンガンなどで武装するテロリストを相手に、警護のハンドガンでは太刀打ちができません。
かといって、政治家などの要人がこれ見よがしにマシンガンで武装し、市民の目に触れる訳にもいきません。
そこで政府はサブマシンガンに対抗することができる火力をもつハンドガンの開発を要請、そして1977年に発表されたのが、ベレッタ社の「M93R」です。
右側
M93Rは、ベレッタ92をベースに以下の機能が追加されました。
- セミオートに加え、3点バーストができるように
- 折り畳み式のフォアグリップ装備
- ストックの接続が可能に
- ロングバレル化
- 15発→20発にロングマガジン化
まさに「マシンピストル」と呼ばれるにふさわしいスペックですよね。
右面から
3点バーストが可能になり、火力は大幅にアップしましたが 従来のグリップ両手持ちでは射出時にどうしてもブレてしまいます。
フレーム前方にあるストックを展開し、2点で保持することでブレ解消します。
ストック展開時
また、バレルに設けられた6つの切り欠きも、射出時のガスを左右に排出することでブレを解消するのに役立ちます。
バレル先端の6つのポート
マガジンはロングマガジン化され、ベレッタ92の15発から20発まで拡張されました。
使用弾丸はルガー9mmパラベラム弾。
ロングマガジン化
また、より安定した射撃を実現するため、ストックを取り付けることができます。
ストックは携帯しやすいように折り畳み式となっており、グリップ下部のリングとグリップ後ろ側の凹みを利用して、すばやく簡単に取り付けることができるようになっています。
グリップ下部のリング
グリップ後部の凹み
それでは、KSCのモデルガンとして見ていきましょう。
HWのずっしり感が心地いいですね、ハンドガンとしては大型の部類でグリップは太く、女性や小さい手の方は少し持ちにくいかもしれません。
角はエッジが立っており、パーティングラインもなく、KSCさんならではの造形の美しさが際立っています。
刻印を見ていきましょう。
正面スライドには、「PIETRO BERETTA GARDONE V.T. CAL.9 Parabellum」、
フレームにはシリアルが刻まれています。
右側スライドには、「P.B.MOD.93R-MADE in ITALY-PATENTED」と刻まれています。
グリップ、マガジン前部のセレーションも再現。
このあたりの意匠はとても美しいですね、いつまでも眺めていられます。
ベレッタM-93R 1st HW KSC社製モデルガン、いかがでしたでしょうか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
writer:まえやん