こんにちは、まえやんです。
今回はタナカワークスの「Colt エアクルーマン」発火式モデルガンをレビューしたいと思います。
来歴
ドローンが戦局を左右する現代になるまで、航空機搭乗員(Aircrewman)は 敵地の上空まで入り込むなどかなり危険な任務に従事する必要がありました。
冷戦時代初期、そのような危険な任務から身を守ることができるようになるために、米空軍はコルトとS&Wの2社に軽量さとコンパクトさを兼ねたリボルバーの開発を依頼、そうして生まれたのが「エアクルーマン」です。
トライアルの結果S&W社のものが採用されましたが、Colt社は既に約1200挺製造しており、配備されたとのこと。
軽量にするためにフレーム・シリンダーはアルミで成型されており、強度の不足を見越して.38スペシャル弾の火薬を少なくした「M41」という弾薬を使用する必要がありましたが、誤って.38スペシャル弾を使用してしまう可能性があるため、Colt エアクルーマンは後に回収、廃棄されることとなりました。
しかし廃棄を免れた個体もあり、現代ではその希少性から 人気のコレクターズアイテムになっています。
パッケージ
外箱の横面に仕様が記載されています。
タナカワークスの手書きのようなプリント、味があっていいですよね。
パッケージの左上にはTRIALの文字が。
ドラマを感じます。
開封したところ。
同じリボルバーモデルガンを扱うマルシン工業のパッケージでは本体がビニール袋で包まれていますが、タナカワークスはそのまま入っています。
マニュアルの他、M41発火カートリッジ6発などが付属します。
マニュアルは同じDフレームのコルト ディテクティブのものが入っています。
本体正面
全長:175 mm
重量:515 g
材質:HW樹脂など
装弾数:カートリッジ 6 発
7mmキャップ火薬使用発火式
フレームにはColt社の馬のマーク。
バレルにはAIRCREWMANの刻印が。
通常の.38スペシャル弾は使用してはいけないのに、この刻印だと使ってしまいそうになります(汗
右面
本体右面を観ていきましょう。
フレーム右面には刻印はなく、バレルに写真のような刻印があります。
サイト
抜き打ちしやすいリアサイト。
ランプタイプのフロントサイト。
上面・前面・シリンダー
上面から。
光の反射を抑えるため、フロントサイトとフレーム上面には細かいセレーションが入っています。
バレルの内部には改造防止のプレートが見えます。
シリンダー内にもプレートが。
これは実弾が入らないように施された安全装置なのですが、本来はカートをいれる部分に弾丸の先端が見えるようになります。
それをまがりなりにも再現できるように、C-TEC社より「ダミーブレット」という商品が発売されています。
リボルバーではこの角度が一番好きです。
グリップ
木製グリップ。
アメリカ空軍のメダリオンがカッコイイ!
丸みをおびて握り込みやすい。
チェッカーも際立っていて、タナカワークスの作り込みに感心します。
PROPERTY OF U.S.AIR FORCEの刻印。
アメリカ空軍属であることであることを示しています。
フレーム下部には管理番号も再現されています。
カート
付属する「M41」カートと「.38スペシャル」カートを並べてみました。
刻印が違うことがわかります。
コルト エアクルーマン自体が限定品で、カートの別売りはないとのこと。
実銃ではエアクルーマンに.38スペシャルは使ってはいけませんが、まったくの同サイズであるため、モデルガンでは使用可能です!
まとめ
タナカワークスの「Colt エアクルーマン」発火式モデルガン、いかがでしたでしょうか?
実銃ではフレームとシリンダーがアルミ製で、なんと312gという軽量さだったそうです。
HWの重量感は素敵ですが、ABSで重さも再現して欲しかったかも。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
writer:まえやん